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2年生の今月の本


さんぽ さんぽ タイトル さんぽ さんぽ
著者 梅田俊作・佳子
出版社 文研出版
 

「ねえ、おとうさーん、どっかへ行こうよう。」

  ぼくは、となりの茶の間にむかっていった。茶の間からは、テレビの音がきこえている。おとうさんが、やきゅうを見てるんだ。

  うちのおとうさん、このごろ日よう日はいつもこんなふう。テレビの前にゴロンとよこになって、テレビを見たり、本を読んだり、読んでるのかと思ったら、ねむっていたり……。
「おしごとでつかれてるのよ。休みの日くらい、のんびりさせてあげなくちゃあ。」
と、おかあさんは、いつもおとうさんにはあまい。
「でも、きのう一日のんびりしたじゃないか……。」

  二日つづきの休みだから、どこかへあそびにつれてってもらえると、きたいしてたんだ。うちのおかあさん、もうすぐ赤ちゃんが生まれる。だから、けんちゃんちみたいにキャンプとか、みつるくんのとこのようにかぞくでディズニーランドなんてのは、むりだろうけどさ。
「うーん。」
  とつぜん、おとうさんが、のびをして立ち上がった。
「さんぽにでも行くか。」 

●ふだん、おうちでは何もしないおとうさん。ぼくは、『うちのおとうさん、とくいなことなんて、あるのかなあ。』と思っていました。しかし、さんぽ中にさまざまな出来事がおこり、おとうさんの、いつもとちがうすがたを見ます……。

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