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2年生の今月の本


たいこのひびきは森のうた タイトル たいこのひびきは森のうた
著者 茂市 久美子
出版社 教育画劇
 

 林太鼓店は、おもちゃの太鼓屋さんです。店のおじいさんの太助さんが病気でなくなったため、店はしまったままになっています。その太鼓店に、おじいさんの一人息子と孫がやってきました。おじいさんの荷物や店のものを整理するためです。

  孫の太郎さんが、ひとり、店のいすにこしかけていた時、とつぜんこんな声がしました。
「あーあ、太助さんがいなくなって、毎日が、さびしくてさびしくてたまらない」

  太郎さんに声をかけたのは、なんとショーウィンドーの太鼓でした。びっくりした太郎さんに、太鼓は言いました。
「子どものころ、あなたは、大きくなったらおじいちゃんの後をつぐんだって言ったじゃありませんか」

  それがきっかけで、店をたたむ話はなくなり、太郎が店の後をつぐことになりました。
その夜のことです。早くもお客さんがやってきました。黄色いぬいぐるみのくまが、太鼓を直してくれというのです。その太鼓は、森の音が聞こえるふしぎなふしぎな太鼓でした。

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