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2年生の今月の本


しっぽを出したお月さま タイトル しっぽを出したお月さま
著者 西本 鶏介(作) 辰己 雅章(絵)
出版社 旺文社
 

 むかし、小さな村のとうげちかくに、一ぴきのたぬきがすんでいた。いたずらの大すきなたぬきで、人をだましてはよろこんでいた。

  町からもどってきたじいさまが、夜おそくとうげにさしかかると、くもの中から大木のような足がにゅうっと出てきて、今にもふみつぶされそうになった。じいさまは、青くなってにげまわるうちに、たんぼにおっこちてしまった。

  たぬきが、いたずらをくりかえしているうちに、村人たちはこわがって、日がくれるとだれ一人、とうげにちかづくものがなかった。たぬきは、さみしくなった。ゆかいないたずらずきとして、みんなによろこんでもらえるとばかり考えていたのだ。

●ちょっとやりすぎて、村人たちにきらわれてしまったたぬき。さびしくなったたぬきが、次にした「いたずら」とは……。カラーの挿し絵も楽しみながら、読み聞かせしてあげたい1冊です。

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