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2年生の今月の本


ネズンタはかせの発見 タイトル ネズンタはかせの発見
著者

高楼 方子(作) 高畠 純(絵)

出版社 教育画劇
 

 ネズンタはかせは、ハタネズミ村にすんでいるはつめいかです。はかせは、『ランプつきトンカチめざまし』のはつめいかとして、よく知られていました。

  けれども、ネズンタはかせは、めざましの大せいこうなんて、フンと思っていました。なぜなら、そんなものは、はかせがひそかにけんきゅうをつづけている大はつめいにくらべたら、ほんのこどもだましみたいなものだったからです。はかせは、『大きくなるくすり』をはつめいしようとしていたのです。

  ある日、おけをかつぐオオブタやコブタのすがたを見て、「ああ、なんといせいのよいしごとぶりじゃろう!あれくらい大きければ、あんなふうにはたらけるものだったのか…」と心をうばわれたのです。小さな体でちょこまかかけまわって、カゴひとつぶんのまめをやっとあつめてくる自分たちハタネズミが、つまらないどうぶつに思えるほどに、ブタのすがたは晴れやかだったのです。

  それからというもの、はかせは、かぞくにもないしょで、まいばんけんきゅうにはげんだのでした……。

●ネズンタ博士は、『大きくなる薬』の研究を通じて、大きな「発明」ではなく、「発見」をします。その「発見」をした時のネズンタ博士の気持ちが、心にジーンと響いてきます……。

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