トップページ > 読書案内 >  2年生の今月の本 > 2年生におすすめの本
 > みんなとくべつ

2年生の今月の本


みんなとくべつ タイトル みんなとくべつ
著者 ジャン・ファーンリー(作)
出版社 評論社
 

 夕日がおかの向こうにかたむいて、むらさきいろのくもがお日さまのまくらみたいに見える夕方のこと、ネズミのママとぼうやはおうちに帰るところです。
 森を通りかかると、いろんなどうぶつの親子のささやき声がきこえてきました。こどもたちをねかしつけているのです。それぞれのとうさん、かあさんは、こどもたちのためにおいしいごはんをさがし、きけんからまもるため、空高く飛んだりはねたり、およいだりかけまわったりしています。どの子もみんなふかく愛されている様子を見て、「すごーい!あの子たち、とってもとくべつなんだね。」とネズミのぼうや。
 おうちに着いて、ぼうやはすっかり考えこんでしまいました。

「あんなに愛されるなんて、みんなとくべつなんだな・・・。でも、ママはただのネズミでしょ。ぼく、あの子たちがうらやましいな……。」

●子どもの頃、周りのお友だちの家族のようすがとってもうらやましく感じられた経験はありませんか。しかし、親と子にかよう愛情は、それぞれの家族によって異なるカタチがあり、みんなが“とくべつ”なのです。それは、ネズミのぼうやだって同じこと。そして、もちろんこの本を読んでいるあなたも。そんな親子の愛に気付かせてくれるお話です。

Page Top