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> おならどけいの平太
タイトル | おならどけいの平太 | |
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著者 |
手島 悠介(作) 中村 景児(絵) |
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出版社 | 佑学社 | |
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平太は、時間のことがよくわからない。おなかがすいてたら「ごはんごろ」、あそびたかったら「あそびごろ」、ねむくなったら「ねむたごろ」といったぐあいだ。それでよく学校に通えるものだ、と思うだろうけれど、それはきっと、「起きなさい。学校におくれますよ。」「早く顔をあらいなさい。」「いそいでごはんを食べない。」と、いつも平太をせかしているおかあさんが、平太の時計がわりになっているからだろう。 しかし、とうとう、ある朝、おとうさんがおこりだした。「平太、学校なのに、いつまで金魚ばちなんかながめてるんだ。もう学校なんか行かなくていい!」おとうさんは、平太をものおきにほうりこんだ。「時間というものが、どんなに大切なものか、一人になって考えなさい。」そういって、おとうさんは出かけていってしまった。しかたなく平太が、ものおきをたんけんしていると、古びたボンボン時計を見つけた。すると、その時計の中から、一人の小人のおじいさんが飛び出してきたのだ。 ●時計の中から現れた小人は、自分をボンタックという時計の妖精だと言います。ボンタックに出会ってから、平太は時間の分かる子どもに変わりました。いや、もう、分かりすぎるくらい分かって、おかしな子どもになってしまったのです。時間の大切さについて、改めて考えさせられる作品です。 |