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2年生の今月の本


一人ぼっちの狼と七ひきの子ヤギ タイトル 一人ぼっちの狼と七ひきの子ヤギ
著者 小沢 昭巳(作) 川端 順子(絵)
出版社 ハート出版
 

 丘の上の白い家には、子ヤギたちが七ひき、そして丘のふもとの黒い森の中には、オオカミが一人ぼっちでくらしていました。オオカミはときどき森の外へ出ては、とてもこわいかおをして、あらい息をハアハアいわせながら、丘の上の子ヤギたちの家をながめていました。だから、子ヤギたちのパパやママは「オオカミに気をつけて」と口ぐせのように言っていたのです。

 そして、今日もヤギのママは、子ヤギたちにしっかりといいつけました。
「ママはおつかいに出かけますからね。オオカミに気をつけて、ちゃんとるすばんしてるんですよ。パパのようなやさしい声がしても、決して戸をあけてはいけませんよ。」――
と。

 いいつけを守ってなかよくおるすばんする子ヤギたち。けれども、なにやら下の方から聞こえる「いっひっひっひ……」というぶきみな声。そうです! このとき、オオカミはもう、子ヤギたちの家に入りこみ、ベッドの下にひそんでいたのです。

●こっそりと子ヤギたちの家にしのびこんでいたオオカミ。七ひきの子ヤギたちはみーんなオオカミに食べられてしまうのでしょうか。ただ、このオオカミ、ずっと森の中に一人ぼっちで、森の動物たちからも嫌われ、恐れられてきた、とてもさびしいオオカミだったのです。頑なな心をもつオオカミと、無邪気な子ヤギたちが織り成す、『オオカミと七匹の子ヤギ』をアレンジしたホッと心あたたまるお話です。

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