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> あいしているから
タイトル | あいしているから | |
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著者 | マージョリー・ニューマン(文) パトリック・ベンソン(絵) 久山 太市(訳) |
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出版社 | 評論社 | |
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モールくんは、巣からおちてしまったひなどりを見つけました。まって、まって、いくらまっても、おやどりは助けに来ませんでした。そこで、モールくんは、ひなどりを家につれてかえりました。ひなどりのためにすばこを作り、ともだちに手伝ってもらってひなどりのえさをさがし、ママにえさのあたえかたもおそわりました。えさをあたえると、モールくんのもとで、ひなどりはどんどん元気に、大きくなりました。 けれども、ひなはやせいのことり。パパもママも、「ことりをはなしてやらなきゃ。」と言います。しかし、モールくんは「ぼくのペットだ。」と言って、ことりを手ばなそうとはしないのでした。・・・だって、あいしているんだもん。 ●“あいしているから”ことりをはなそうとしないモールくん。しかし、何かを愛すということは、ただ自分の幸せだけを考えるのではなく、相手にとって一番幸せなのはどうしてあげることなのかを考えることなのです。モールくんにとって、それはひとつのつらい決断だったかもしれません。けれども、その姿を通じて、私たちもまた、「愛すること」のあり方について考え直すことのできる、心温まる作品です。 |