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2年生の今月の本


どうぶつびょういん タイトル どうぶつびょういん
著者 トビイ ルツ(作・絵)
出版社 PHP研究所
 

 ここは「どうぶつびょういん」。でも、どうぶつのためのびょういんではありません。子どもたちがどうぶつたちに、わるいところをなおしてもらいにやってくるびょういんなのです。今日も一人の女の子が、やさいぎらいをなおしたいとやってきました。

「では、ぶたさんにちりょうをおねがいするとしよう。」

 院長のドクター・しまうまは、食べることが大好きなぶたさんをおいしゃさんにえらびました。

 つぎの日、ぶたさんのかぞくが女の子の家にやってきました。テーブルの上には、たくさんのやさいりょうりがならんでいます。

「まあ、きれい! やさいってお花みたいにいろんな色があるのね。」
「おや、ふしぎな味だね。あまいし、すっぱい!」
「ポリポリ、サクサク、カリカリ、かむといろんな音がするよ!」

  ぶたさんたちは、初めて食べるやさいに大はしゃぎ。でも、女の子はなかなか食べることができません。それを見た子ブタさんがいいました。

「キッチンをのぞいてみよう。きみのきらいなやさいの味がしないように、きみのママがいっしょうけんめい作っているんだよ。」

 女の子は、りょうりしているママのしんけんな顔を思いうかべながら、おそるおそる食べはじめました。すると……。

●ママの顔を思い浮かべながら食べると、ふしぎなことにおいしくて、全部食べられました。作ってくれた人のことを考えながら食べると、好き嫌いもしなくなりますね。ブタさんの他にも、うさぎ、カンガルー、ペリカンなど、たくさんのお医者さんが活躍します。動物たちの言葉が、日頃忘れてしまいがちな大切なことに、気づかせてくれます。お子さんだけでなく、是非ご家族で読んでいただきたいお話です。

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