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タイトル | とうげのおおかみ | |
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著者 | 今西 祐行(作) 鈴木 義治(絵) | |
出版社 | 金の星社 | |
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くらがりとうげというとうげがありました。このとうげにはたくさんのおおかみがすんでおり、おおかみはとおりかかる人のあとをつけるので、おくりおおかみとよばれていました。あとをつけられているときに、おどろいて、にげだしたりすると、おおかみはおそいかかってきます。けれども、ふりかえったり、かけだしたりしなければ、おおかみはなにもせず、いつのまにかいなくなってしまうというのでした。 こんなおそろしいとうげにも、一けんのちゃみせがあり、ひとりのおばあさんがすんでいました。おばあさんは、おおかみをこわがらないのがじまんで、はじめてこのとうげをこすひとがくるたびに、かならずおおかみをたすけてやった話をきかせるのでした。とうげをとおりかかるひとはさむらいもいれば、しょうにんやこじきやおかねもちまでたくさんいました。そしてある日、ひとりのどろぼうが、このとうげにやってきたのでした。 ●こわくても、けっしてふりかえってはいけない。くらがりとうげを通る人々は、おおかみが恐ろしくてしかたがありません。けれども、おばあさんはおおかみと仲良しだというのです。 |