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2年生の今月の本


カンガルーのルーおばさん タイトル カンガルーのルーおばさん
著者 村山 桂子(作) 中谷 千代子(画)
出版社 あかね書房
 

「おなかの ふくろに はいる しなもの なんでも おあずかり いたします。せきにん もちます。一かい 十円 カンガルーのあずかりや」

 森にすんでいる、カンガルーのルーおばさんは、ある日、思い立って、「あずかりや」を することにしました。あいている おなかの ふくろで、なにか あずかろうというのです。やってきたのは、たぬきのタヌおくさん。

「すみませんが、このぶどうを あずかってくださいな。うちの子どもたちが くいしんぼうで どこにしまっておいても、見つけて 食べてしまうんです。」
「わたしのふくろなら、だいじょうぶ、どうぞ、どうぞ。」
と、あずかったルーおばさんでしたが、いすにすわって、じっとしていると、はなさきに、あまい、ぶどうの においがしてきます。ルーおばさんは、はなを ひくひくさせて、がまんしていましたが、だんだん、たまらなく なってきます。

●ルーおばさんは、だれにでも親切で、やさしくて、責任感が強く、たのまれたものを 大事に自分の袋の中であずかります。でも、その一方では、あずかり物が、気になるあまりに、ついつい食べてしまいそうになったりと、子供のような無邪気な面もみせてくれます。そんな可愛らしいルーおばさんが、なんとかあずかりものを無事に返そうと奮闘する姿に、声援をおくりたくなります。

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