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2年生の今月の本


とりかえっこ とりかえっこ タイトル とりかえっこ とりかえっこ
著者 森山 京(文) 篠崎 三郎(絵)
出版社 教育画劇
 

 こぶたのブンの たからばこの中には、ブンがじぶんであつめたもの、もらったもの、とりかえっこしたものなどが、たくさん入っていました。

  あるとき、ブンは、みちにおちていた 金色のボタンを見つけました。
「いいもの ひろっちゃった。」
 ブンは、うれしくなって ともだちのタントにみせました。
「すごい、ぴかぴかだ。ぼくも、みせたいものがあるんだ。」
 そう言ってタントがだしたのは、たまごのような石でした。タントは、それが、きょうりゅうのたまごかもしれないといいます。ブンとタントは、金色のボタンときょうりゅうのたまごをとりかえっこすることにしました。

  こうして、ブンが友だちとたからものの見せ合いをするうちに、金色のボタンは、きょうりゅうのたまごへ、そして、一本で七色のえんぴつへと、とりかえっこされていきます。

●あるとき、ブンは、お母さんから、きつねのおばあさんが、ジャケットの金色のボタンを落としてしまって、こまっているという話を聞きます。それは、ブンがとりかえっこをした、あの金色のボタンに違いありませんでした。「もう、ぼくのものじゃあないし。」と、心の中で思いながらも、ブンの目には、こしをかがめて道ばたでボタンを探しているきつねのおばあさんの姿と、七色のえんぴつを落としてしまった時にべそをかきながら探していた自分の姿が、重なって浮かんでくるのでした。

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