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2年生の今月の本


ぼくのとうさん タイトル ぼくのとうさん
著者 東 君平(作・絵)
出版社 偕成社
 

「ともだちは、だいじにしろよ。」
 けいすけくんのおとうさんは、くちぐせみたいにいいます。けいすけくんのおとうさんは、会社にいっています。おとうさんは、会社に行くと、なかなかかえってきません。
「しごとが、ぜんぜん、おわらないんだ。」
「けいすけも、おとなになったら、おとうさんみたいに、ばりばり、しごとをするんだな。」
と、おとうさんは、いいます。
「おとなって、たいへんだな。おそくまで、はたらいたら、ともだちと、あえなくなるね。」
 けいすけくんは、それもさみしいと、おもいました。

  りょういちくんのとうさんは、金や、銀などをつかって、いろいろなものを作るしごとをしています。おとうさんは、自分のしごとに、じしんをもっています。りょういちくんは、そんなおとうさんがすきです。しごとをしている時のおとうさんは、こわいけれど、いい顔だとおもいます。りょういちくんは、おとうさんと、つりに行くことがすきです。
「じゅんびに時間をかけない人は、つりずきとはいえないぞ。もう、つりがはじまっていると、おもわなくちゃいけないよ。」
と、おとうさんは、つりに行く前のばんは、いつもそういいます。

●この本には、いろいろなお父さんが出てきます。会社員、新聞記者、編集者、カメラマン、セールスマン、学校の先生、お医者さん、大工さん、落語家。また、家で働いているおとうさんや、夜遅くまで働くお父さん、出張の多いお父さん、病気のお父さんなど、さまざまです。お父さんは、お母さんのように子供たちといつでも一緒というわけではありませんが、ふとした場面で、心に残るなにかを教えてくれているようです。

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