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2年生の今月の本


ねこなき山小学校 タイトル ねこなき山小学校
著者 富安 陽子(作) 篠崎 三朗(絵)
出版社 教育画劇
 

 こうへいのところに、ねこなき山小学校への招待状が届いたのは、五月のある土曜日のことでした。なんでも、「勉強ぎらいな子や学校がつまらない子は、明日、ねこなき山の原っぱに集まれ」というのです。どんな人がこのはがきを書いたのか知りたいこうへいは、つぎの日、ねこなき山へ行ってみることにしました。

  日曜日、こうへいは、ねこなき山へとでかけました。とちゅうで、友だちのかずきと出会い、かずきにも同じはがきがとどいていたことが分かった二人は、はりきって、ねこなき山へとむかいます。竹林のしゃめんをよじ上り、あしびのしげみをかきわけ、ねこなき沼のほとりを通って、もっと上っていくと、ふいに目の前がひらけ、ちょう上の原っぱが二人の前にあらわれました。おどろいたことに、原っぱには、ほかにも何人かの子どもたちが集まっていました。どうやら、みんな、こうへいと同じ町の小学校に通う子どもたちのようです。その時、山の空気をふるわせて、大きなチャイムの音がなりひびき、何者かがすがたをあらわしました。

●こうへいたちの前に現れたのは、ねこなき山小学校の校長、猫又先生。猫又先生は、こうへいたちに、いきなりテストをすると言います。「一本のくきに何十もの花を咲かせる花」、「はねのないガ」、「貝殻のない貝」を探して来いというのです。初めは戸惑っていたこうへいたちも、問題の謎に迫るにつれて、何か感じるものがあったようです。きっと、この本を読む子どもたちにも、猫又先生からの大切なメッセージが伝わることでしょう。

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