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2年生の今月の本


おやすみ時計 タイトル おやすみ時計
著者 山岡 ひかる(作)
出版社 偕成社
 

 ついに買ってもらったんだ。ぼく専用のめざまし時計。ぼくはさっそく、黄色いはりを7時にあわせて、ふとんにもぐりこんだ。ところがつぎの朝、
「起きなさい、のりちゃん!」
 ぼくを起こしたのはいつもの声。なんと、めざましのベルが鳴らなかったのだ。7時ちょうどだから、うまくセットできてなかったのかな。その夜、もう一度めざまし時計をセットした。夜中に、ギギィ……ギギギギッ……ギギィ……と、さびついたねじをむりやりまわすようないやな音が聞こえたけれど、つぎの朝、ぼくは時計のベルで目をさました。よかった。こわれてなんかなかったんだ。けれども、それから時計はまた鳴らなくなってしまった。針は12時でとまったまま。耳をあててみると、すぅぅー……すぅぅー……となんだか眠ってるみたいな音。コツンとたたいてみると、あれっ? チッ……チッ……針の音にかわった。……おかしいな。やっぱりこの時計、こわれてるのかな・・・?

●「自分のめざまし時計で自分で起きる!」この夏休みの間に、そんな目標を掲げたお子さんもいたのではないでしょうか。このお話に出てくる時計は、なぜだかベルが鳴らなかったり、変な音が聞こえたり、おかしなことがいっぱい。そうです。この時計にはちょっとしたひみつがあるのです。

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