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2年生の今月の本


レナとおつきさま タイトル レナとおつきさま
著者 ヘルムート=ザコウスキー(作)
平野 卿子(訳) 牧野 鈴子(絵)
出版社 講談社
 

 レナは、びっくりするくらい きれいな子です。レナがあまりかわいいので、お父さんとお母さんは、なんでも言うことを聞いてやりました。小さい時のレナは、「レナの」が、お気に入りの言葉でした。「レナのお花。レナのくま。レナのお人形。」でも、そうしているうちに、レナは、「レナの物」と「人の物」のくべつが、つかなくなってしまいました。

 そんなレナも、もうすぐ、おねえちゃんになることになりました。おかあさんのおなかに 赤ちゃんがいるのです。でも、レナは、
「赤ちゃんなんかいらない。それよりお人形買って。」
というばかり。

 あるばん、ふしぎな事がおこりました。お月さまが、レナとあそぼうとやってきたのです。わがままなレナは、お月さまをとじこめて、
「お月さまは、レナのものだからね。」
と、空に返そうとはしませんでした。そうして、あたり一面、まっくらになってしまったのでした。

●お月さまと過ごしたふしぎな夜の後、レナは、ふと、「妹がいたほうが楽しいかも。」と思いはじめます。ただ、お話の最後のレナの言葉からもわかるように、レナのわがままが全くなくなってしまったわけでもなさそうです。でも、レナは、これからも、そうやって周りの変化を受け入れて、少しずつ成長していくことでしょう。

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