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2年生の今月の本


マクシィぼうやのいえで タイトル マクシィぼうやのいえで
著者 イリーナ・コルシュノウ(作)
若林 ひとみ(訳) 倉橋 達治(絵)
出版社 金の星社
 

 馬が大すきなマクシィは、お母さんに、よく牧場へつれていってもらいます。牧場の馬たちもマクシィのことをよく知っています。
「あした、おさとうもってきてあげる。」
 マクシィは、一頭の茶色の馬に、やくそくしました。茶色の馬は、ヒヒーンといななきました。
「ぼくのいったこと、わかったんだね。」と、マクシィはうれしくなりました。

  ところが、つぎの日、お母さんの友達が、とつぜん、たずねてくることになりました。
「きょうは、牧場につれていってあげられないの。あしたは、つれていってあげるから。」
と、お母さんは、いいます。でも、マクシィは、
「茶色の馬がまっているんだ。やくそくは、守らなくちゃ。お母さんなんて、きらいだ。」
と、ふくれています。そして、とうとう、お母さんとけんかになってしまいました。

  マクシィは、家を出て、ひとりで牧場へ行きそこではたらこうと決心し、リュックサックに荷物をつめ始めました。

●茶色の馬との約束を守れないのをつらく思うのと同時に、『明日も牧場に連れて行ってくれる。』という約束をお母さんが守ってくれないのが許せないマクシィ。ふくれているうちに、とうとう、お母さんから「そんなふうにいう、マクシィのこときらいよ。」と、言われてしまいました。
こうして、家出を思い立ったマクシィでしたが、駅までのちょっとした冒険の末、「おかあさんは、ぼくのことを本当にきらいになったわけではないんだ。」と、気づくのでした。

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