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2年生の今月の本


ごんたとべえの でんぐりがえし タイトル ごんたとべえの でんぐりがえし
著者 野本 淳一(作) 長 新太(絵)
出版社 小峰書店
 

 ごんたは、山にかこまれた小さな村で、ねこのべえとくらしていました。ある日、村びとたちが さわいでいました。
「となり村に、大きなおろちがあらわれた。」
「馬や牛や、にんげんも ひとのみだ。」
 それを聞きつけたべえは、大あわてです。しかし、ごんたは こんな何もない村にまで、おろちが やってくるはずがないと、のんきに考えていました。長い長い矢のようなものをつくって、
「もし、おろちが きたら、つかまえてやる。」
と、べえをなだめました。

  ところが、つぎの朝、地ひびきをたてて、おろちが山をおりてきました。ごんたは、にげながら、おろちめがけて、矢をうちました。すると、なんと、その矢は、ちょうど、おろちがごんたをのみこもうとしたとき、ひらいた口の中へはいっていきました。矢は、おろちのからだの半分までとおり、おろちの口の中には、矢のはねが、いっぱいにつまっています。手を持っていないおろちは、自分で矢をぬくことができません。
「たすけてください。くるしくてたまりません。どうか、このはねのついた矢をぬいてください。矢をぬいてくれたら、私のたからものをあげましょう。」
と、おろちは、ごんたにたのんだのでした。

●ごんたは、おろちをどうしようか、村人と相談します。「おろちのいうことなんか、信用できない。」「宝のありかをきくのが先だ。たべられてしまうぞ。」という、村人たち。「矢をぬいてくれるのが、さきです。」と言うおろち。そうして数日が過ぎたところへ、とのさまがやってきて、「おろちのたからは、わしのものだ。なんとか、手に入れろ。」と、ごんたに言い渡します。ごんたとべえは、おろちから宝物を手にする事ができるのでしょうか。

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