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2年生の今月の本


そらいろのひまわり タイトル そらいろのひまわり
著者 石井 睦美(作) 南塚 直子(絵)
出版社 草土文化
 

「おもいでのたね?」
「これをまくと、おもいでのはっぱがでてくる。はながさく。でも、はなよりもっといいものが見られるのさ。なにしろ、おもいでのたねなんだからね。」
 じんじゃのおまつりの、じめんにぬのをしいただけの小さなおみせ。そこにならべられていた小さなそらいろのたねを、おみせのおばあさんは“おもいでのたね”だといった。

 おもいでのたねといっても、わたしはまだ七さいで、学校のえんそくのことや、かぞくでおでかけしたことなら、たねなんかなくてもすぐにおもいだせる。でも、おかあさんはわたしよりも長く生きてるから、おもいだしたいことがいっぱいあるにちがいない。いそがしくって、ずっと前のことなんか、わすれてしまっているかもしれない。おかあさんのよろこぶ顔を考えたら、わたしは今まで見たもののどれよりも、そのたねがほしくなった。

●はるえが小さな出店で買ったのは、“おもいでのたね”だというきれいなそらいろをしたたね。でも、お母さんは「ひまわりか何かのたねに色をぬっただけよ」なんていいます。がっかりしながらも、毎日たねに水をあげつづけるはるえ。やがて芽を出すおもいでのたねからは、いったいどんな葉っぱが出て、どんな花を、何を見せてくれるのでしょうか。

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