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2年生の今月の本


無人島でよりよい生活 タイトル 無人島でよりよい生活
著者 いしい ゆみ(作) 夏目 洋一郎(絵)
出版社 岩崎書店
 

「おとどけものです。印鑑おねがいします。」
 部屋でテレビをみてごろごろしていたお父さんとぼくは顔をみあわせた。
「また!」
「またか!」
 宅配のお兄さんがもってきた大きなダンボールばこに入っていたのは、部屋でのれる自転車。
「あら、もうきたの。はやかったのね。」
 そういったのはお母さん。お母さんはこれまでにも、健康ぶらさがり器に青じる、蒸気で油よごれをおとすそうじきなど、たくさんのものをテレビ・ショッピングで注文している。でも、いつもどれも長続きしなくて、しばらくすると、つかわなくなって、部屋のじゃまになっている。

 さて、ある日のこと、今日も玄関のチャイムがなって、いつものお兄さんがなれたようすで伝票をわたしてくれた。印鑑をおすと、大きめのふうとうをおいてかえっていった。
「こんど、お母さんが買ったもの、小さいよ。」
「もう、ほうっておけ。」
 夕方、お母さんがかえってくると、うきうきとふうとうをあけた。ぼくとお父さんがのぞきこんでいると、目の前にパンフレットと保証書が出てきた。パンフレットにはこう書かれていた。<ものがあふれた生活を見なおしませんか。今日からあなたも無人島のオーナー>

●テレビ・ショッピングずきのお母さんがついに無人島まで買ってしまった!青い海、青い空、白い雲、ふりそそぐ太陽のひかり、サラサラした砂はま・・・。そんな無人島でも、電気はバナナの木についているコンセントからひけるし、水道は泉から、スーパーはボートで10分と、意外と快適。こんな島なら、お買い得? 暮らしてみるのも悪くないかもしれませんね。

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