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2年生の今月の本


るすばんおばけ タイトル るすばんおばけ
著者 舟崎 克彦(作) 西川 おさむ(絵)
出版社 佼成出版社
 

「なるべく早くかえってくるから、いい子でいるのよ。」
 おばけのママとパパはそう言うと、ごきんじょのパーティにでかけちゃった。子どもおばけのぼくにとって、よるのおるすばんは、はじめてだ。ひとりきりになると、いえの中がきゅうにシーンとして、なんだかうすぐらい気がするなあ。はやくねてしまおうと思ったけど、だれかがぼくを見つめているみたいで、なかなかねられない。きゅうにおしっこに行きたくなって、トイレでかがみを見ると、そこにはぼくがうつっていた。ぼくはなんだかホッとしたよ。でも、そのときとつぜん、
「そっちにいってやろうか。」
 かがみの中の『ぼく』がはなしかけてきたんだ。ぼくは、びっくりしたけど、じぶんがふたりいるってことは、こころづよいなって思った。だけど、そいつは、ぼくのそっくりさんのくせに、ぼくとはちがうことを思うみたいなんだ。そして、いつのまにか、いえの中は、『もうひとりのぼく』で、いっぱいになっていた!!

●鏡にうつった自分が飛び出してきて、気が付くと『もう1人の自分』のペースになってしまいます。かわいいおばけのお話なのに、最後はドキドキする展開に。暑い夏の納涼のお役に立つかもしれませんよ。

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