トップページ > 読書案内 >  2年生の今月の本 > 2年生におすすめの本
 > にんきもののねがい

2年生の今月の本


にんきもののねがい タイトル にんきもののねがい
著者 森 絵都(作) 武田 美穂(絵)
出版社 童心社
 

 ぼくのなまえは、「こまつ なおはる」。みんなはぼくを、『こまつくん』とよぶ。友だちのはらたかしくんは、「たかちゃん」とよばれてる。おおいしゆうやくんは、「ゆうや」。しもだまさひこくんは、「まさやん」。まつもとあきらくんは、「あっくん」。ちょっとエッチな、うだがわじゅんすけくんは、「すけべえ」。せいたかのっぽの、きしひでとくんは、「ジャンボ」。仲良しのふじしろけいたくんなんて、いっぱいあだ名をもっている。なのに、なんでぼくだけ、『こまつくん』なの?だれかぼくをあだ名でよばないかなあ。ぼくはずっと前から待ってるのに、だれもよばない。思い起こせば、保育園のころから、ボクは『こまつくん』だった。小学生になっても同じ。バレンタイン・デーに、チョコレートをいっぱいもらった時も、
「『こまつくん』へ。すきです。」
「あたしを『こまつくん』のかのじょにして。」
「いつまでも素敵な『こまつくん』でいてね。」・・・。
 だれもぼくのこどくを分かってない・・・。ぼくはかみさまにおねがいした。
「どうか『こまつくん』じゃなくなりますように」

●学校の人気者『こまつくん』。成績優秀でスポーツ万能で容姿端麗で・・・と、いつの時代もみんなが羨む人気者がいるものですが、そんな優等生にも悩みはあるもの。思わず笑ってしまう場面も多いのではないでしょうか?絵が多く、文もひらがなで書かれていますが、大人でも楽しく読めるお話になっています。

Page Top