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へんなしゅくだいのうわさ

2年生の今月の本


うわさのがっこう<br>
                  へんなしゅくだいのうわさ タイトル うわさのがっこう
へんなしゅくだいのうわさ
著者 きたやま ようこ(作・絵)
出版社 講談社
 

 春になって、虫たちがおきだすと、野原のきっさてんは大にぎわい。おちゃやジュースをのみながら、うわさ話が始まります。虫たちのお気に入りは、森のどこかにあるらしい、古い学校のうわさ。今日も虫たちが、こんなうわさをしていました。

  うわさの学校のへび先生は、入学しきで子どもたちにこんなしつもんをしました。
「学校にくると、いいことがあります。どんないいことがあるかな?」
 すぐに手をあげたのは、いぬぼうでした。
「学校にくると、友だちができます。」
 いぬぼうは、となりのせきのねこぼうと、もう友だちになっていました。
「学校にくると、いろいろおぼえて、あたまに入れることができます。」
 そうこたえたのは、ぼっくすくんです。ぼっくすくんは、いろいろなことをたくさんおぼえられるように、あたまをからっぽにして、学校にきています(からっぽにしてきたので、きのうのことはわすれているのですが……)。うわさの学校のしんがっきは、こんなふうにはじまったそうです。

●そんなうわさの学校では、へび先生が子どもたちに、意味のある「うずまき」を、身の回りから見つけてくるよう宿題を出しました。かたつむり、せんたくき、時計など、色んなうずまきを見つけた子どもたちは、一つひとつのうずまきに意味を見出していきます。うずまきの意味なんて、なかなか考えることはありませんが、へび先生の一言に、大人も思わず納得してしまうことでしょう。

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