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2年生の今月の本


たかこ タイトル たかこ
著者 清水 真裕(文) 青山 友美(絵)
出版社 童心社
 

 ある日、ぼくのクラスにてんこうせいがやってきた。名前は、たかこ。たかこは、ぼくのとなりのせきにすわった。
「よろしく」
とぼくがいうと、たかこは
「こころやすくならぬ」
といった。
「どうしてへんなことばなの?」
とぼくがたずねると、
「いとはづかし」
といって、おうぎでじぶんのかおをかくしてしまった。

 たかこは、ふつうの子とすこしちがっていた。じゅうぎょう中、たかこは、すみをすってふでをつかった。音楽のじかんは、リコーダーのかわりに、びわをならした。たかこは、とてもべんきょうができた。テストがえしのとき、たかこは
「たいへんよくできました」
とほめられた。
「またひゃくてん?」
とぼくがきくと、
「さなり」
とこたえた。

  あるとき、たかこがテストでほかの子にまけた。たかこはくやしくて、一日中ふきげんなままだった。そのようすを見て、クラスの子たちは、たかこをいじめるようになった。

●たかこは、格好も言葉も仕草も、平安時代のお姫様のよう。そんなたかこを、クラスの子どもたちは少し変わった女の子として受け入れますが、ちょっとしたことがきっかけで、いじめられてしまいます。しかし、そんなピンチも、たかこはたかこらしく解決していくのです。

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