ようちゃんはイヌを、かなちゃんはネコを、たかしくんはハトを、のんちゃんはチャボを、かずのりくんはカメを、かっています。でも、さちは、なにもかっていませんでした。ある日、さちは、のはらで天使をひろいました。

「ねえ、おかあさん。うーんと、ちいさな天使ならかってもいい？」
「いいわよ」

　こうしてさちは、天使をかうことにしました。

　だけど、天使ってどうやってかうんだろう。だれにきいても、天使のかいかたは、わかりません。さちは、とりあえずいろいろやってみることにしました。

　まずは、天使の家をつくりました。あまったレースのきれはしで、天使のふくも、つくりました。そして、ごはん。

　天使はなにを食べるのでしょうか。いくらかんがえても、わからないので、さちは天使本人にきいてみました。すると、いがいなこたえがかえってきました。