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> 赤いマントをほどいた日
タイトル | 赤いマントをほどいた日 | |
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著者 | 香山 美子(作) 鈴木 義治(絵) | |
出版社 | フレーベル館 | |
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森の小さないえにまほうつかいのおばあさんがすんでいました。おばあさんはまい日まい日赤いまほうのマントをきて、まほうばかりかけていたので、もうすっかりあきてしまいました。そこでこんどはマントをほどいて、まほうをとくおばあさんになってみようとおもったのです。ところが、マントの赤い毛糸をぜんぶほどいてしまうと、気がつきました。「あらら らららら。これはたいへん」おばあさんはながいあいだまほうをかけてばかりいたので、まほうをとくことばをすっかりわすれてしまっていたのです。 ●なんと魔法使いのおばあさんの家にあるあらゆるもの――お皿、スプーンからテーブルなどの家具にいたるまで――は、かつておばあさんが魔法をかけて変えてしまったものでした。言葉を思い出すごとにどんどん魔法をとき、元通りの姿になっていきますが、最後におばあさんのもとに残るものはあるのでしょうか。 |