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> なみだひっこんでろ
タイトル | なみだひっこんでろ | |
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著者 | 岩瀬 成子(作) 上路 ナオ子(絵) | |
出版社 | 岩崎書店 | |
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「みきちゃん、このつぎ、くつをかってもらうときも、白にする?」といってから、わたしは「あ」とおもった。「みきちゃん」となまえでよばずに、「おねえちゃん」とよぶと、このあいだやくそくしたのでした。ちいさいときからずっと「みきちゃん」とよんでいた、一つ年上のおねえちゃん。おねえちゃんは、朝おきたときに、髪がくしゃくしゃになっていると泣きます。おふろでお湯があついといって泣きます。すぐに泣いてしまうのです。そんなとき、わたしは「なみだ、ひっこんでろー」といってあげるのです。 ●一見、すぐ泣く姉を支えるしっかりものの妹の話と思いそうですが、実は「わたしもいく」や「まって、おねえちゃーん」など、姉の後を追いかける様子や“おねえちゃん”へのあこがれを感じるフレーズが出てきます。年上だけど、妹を頼りにする。年下だけど、姉を支えたい。そんな姉妹のやりとりを感じる一冊です。 |