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2年生の今月の本


がっこうかっぱのイケノオイ タイトル がっこうかっぱのイケノオイ
著者 山本 悦子(作) 市居 みか(絵)
出版社 童心社
 

 あさのかいのスピーチのじかん。アンドレくんは、あんまり日本語がじょうずじゃない。でも、にこにこしてこくばんのまえに立った。「カッパ ミタ。」「トッタ。」手の中にいたのは、小さなみどりいろのカエル。「なんでやねん。」って、かっちゃんが、どてーんとたおれた。みんなわらった。
「アンドレくん、またカエルさがしてるの?」かえるとき、がっこうのいけのよこをとおると、アンドレくんが、いけの中をのぞきこんでいた。そして、いけの中の、はっぱにのっているいきものをゆびさして「カッパ」といった。「だからぁ。これは、かっぱじゃなくて、カ・エ・ル。……あれ?」このカエル、なんかへん。はっぱの上にすわっているカエルは、かおがまるくて、からだはほそかった。それに、あたまのとこ、なんかついてる。じーっと見てたら、にんげんみたいに、立ちあがった。これって……カッパ?

●上の前歯が二本抜けて、「さしすせそ」が上手く言えない『ぼく』と、あんまり日本語が上手でない『アンドレくん』、そして人前で上手く話せない『みかちゃん』。3人を取り巻く出来事から、『伝えること』について色んな角度から考えられる一冊です。

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