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2年生の今月の本


てんぐ先生は一年生 タイトル てんぐ先生は一年生
著者 大石 真・夏也(作) 村上 豊(絵)
出版社 ポプラ社
 

 てんぐ先生は山のふもとの小さな小学校の先生だ。せいとは一年生から四年生まで十二人いるが、ひとりの先生がおしえるのだからたいへんだ。先生が一年生をおしえていると、二年生、三年生、四年生がさわぎだし、二年生をおしえていると、一年生、三年生、四年生が、さわぎだす。「こらっ、しずかに!」しかるとき、先生の顔は赤くなる。先生のたかいはなの先も赤くなる。すると、めがねをかけた先生の顔は、てんぐそっくりになる。だから、この先生のことを、子どもたちはてんぐ先生とよんでいた。
 先生が一年生をおしえていると、教室の中が、いつもよりずっとさわがしくなった。「こらっ、しずかにせんか!」そこで先生がまどを見ると―これはおどろいた。いままで見たこともないへんてこな男の子が、教室をのぞきこんで、にこにこわらっている。「おまえは、いったい、だれだ!」大声で、どなりつけると、「ぼく、クマ。」男の子は、あいかわらず にこにこしながらそうこたえた。

●クマの男の子との出会いから、てんぐ先生はあることに気が付きます。動物と人間の違いが対照的に書かれており、読めば読むほど、人間が滑稽に見えてきます。読み終わった後も、てんぐ先生がどうなったのか続きが気になり、想像することを親子で楽しめます。

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