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2年生の今月の本


ゆうたと おつきみ タイトル ゆうたと おつきみ
著者 楠 章子(作) 宮尾 和孝(絵)
出版社 くもん出版
 

 おばあちゃんは、おつきみを、とてもたのしみにしています。えんがわに、つきみだんごと すすきをかざり、つきの出ている年には、つきと きくの花を、つきの出ていない年には、きくの花だけ ながめながら……おさけを ちびちびのみます。おばあちゃんは、おさけがだいすきです。「ことしは、きくの おさけが のめないね」ゆうたが いうと、おばあちゃんは、「きくがなくても、おさけは おいしいわよ」と、わらいました。おつきみの おさけには、きくの花びらをうかべます。(なんとか ならないかな)ゆうたは おもいました。おばあちゃんは わらっているけれど、ほんとうは ざんねんに きまっています。(きく、きく、きく。あの きいろの かわいい きく……うーん)あれこれ かんがえて、ゆうたは ひらめきました。(あ、そうだ。きくの おじさん!)きくのおじさんというのは、おじいちゃんとおばあちゃんの ともだちです。きくづくりがしゅみで、いろんなきくの花をそだてています。「ぼく、もらってくるよ!」ゆうたは、ようこちゃんにもらった、たからもののコンペイトウをもって、おばあちゃんに気づかれないよう、こっそり スニーカーをはいて、いえを 出ました。

●「おばあちゃんに、菊のお酒を飲ませてあげたい」という思いから、ゆうたは一人で黙って出かけてしまうのですが、その体験を通してゆうたは様々なことを考え学んでいきます。家族の絆が感じられる心温まるお話です。

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