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2年生の今月の本


テレビのずるやすみ タイトル テレビのずるやすみ
著者 村上 しいこ(作) 長谷川 義史(絵) 
出版社 文研出版
 

「なんでやねん!」テレビを見ながらいってしまった。エエモンジャーZとワルキングが、なかよくこうえんで、サンドイッチをたべはじめた。「いいてんきやなあ」「たまには、こんなんもいいなあ」そして、いつまでたっても、ばめんがかわらない。「なにしてんねん。たたかわな、アカンやろ」ぼくはテレビにむかって、いってやった。けど、「ワルキング、きのう なにしてたん?」「おかあちゃんと、かいもの いってた」「なんか、かってもらった?」「うん。セーターいちまい かった。」ぜんぜんたたかう気、ないみたい。しかも ワルキング、たべたあと、ちゃんと ごみをわけて すててるし。ぼくは、ろうかへでて よんだ。「おかあちゃん、ちょっときて。テレビがへんや」
 とたんに、バチッと音をたてて、テレビのがめんがきえた。おかあちゃん、あわててリモコンのボタンを、あちこち おす。「でんきやさん、なんじから?」ぼくが いった そのときだ。じわじわじわーっと、テレビがめんに、目と口とはなが、うかびあがった。なぜか目の色が青い。「こわれてませんよ」「わっ、なんや こいつ」「こいつじゃ ありませんよ。けんいちくん、ぼくのなまえは、ジョンです。」

●ある日、けんいち君がテレビを見ていたら、突然、テレビがお話しできるジョンに変わってしまいました。なんと、一日だけずる休みして、けんいちくんと一緒にななちゃんのたんじょう日パーティーに行きたいと言うのです。最後まで奇想天外な展開で、物語最後のジョンがけんいち君への残したメッセージが深く、大人も考えさせられます。

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