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> しょうぶだ しょうぶ!―先生 VS ぼく―
タイトル | しょうぶだ しょうぶ!―先生 VS ぼく― | |
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著者 | 野村 一秋(作) ささき みお(絵) | |
出版社 | 文研出版 | |
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ガミヤマって、ほんと やなやつ。きょうも、あさから、どなってばっかり。まだ 二じかんめだというのに、もう九かい。すぐに「うるさい」っていうけど、ガミヤマのほうが、よっぽど うるさい。〈ガミヤマ〉っていうのは、ぼくが先生につけた あだななんだけど。いつもガミガミいってるから、上山(かみやま)コースケを ガミヤマコースケにしてやったんだ。「うるさいっ!」バンッと、こくばんをひっぱたいて、十かいめ。とたんに、ざわざわしていた きょうしつが、しーんとなった。「なんで、しずかに はなしがきけないんだ。おまえたちは 一年生か。」一年生は ガミヤマのほうじゃないか。先生になったばかりのくせに。ぼくたちは二年生なんだからな。あんまり いばるな。「こらっ、イサム。なにがおかしい。」とつぜん、ガミヤマが ぼくを にらんだ。えっ、どうゆうこと?「しかられているのに、にたにたしやがって。」いいながら、ガミヤマが とっしんしてくる。どうしよう、どうしよう、どうしよう。いそいでにげだそうとしたら、ガミヤマに かたをおさえこまれた。「なんで、わらった。」「そんなこと いわれたって……。」「どういう つもりなんだ。先生のことを ばかにしているのか。そういうたいどは、ゆるさんから……。」「だまれっ!」きがついたら、ガミヤマの うでを ふりはらっていた。 ●お互いの意見の食い違いから、イサムとガミヤマ先生の二人は、クラスを挙げて真剣勝負をすることになります。ともこ先生立ち合いのもと、クラスの皆は大盛り上がりです。最後まで勝負の行方が分からず、緊張感をもって読み進められます。果たしてこの勝負、どちらが勝つのでしょうか? |