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> ふしぎなエレベーター
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タイトル |
ふしぎなエレベーター |
著者 |
わたり むつこ(作) 佐々木 マキ(絵) |
出版社 |
フレーベル館 |
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たつおが学校からかえってくると、おかあさんがニコニコしてまっていました。
「おかえり、たっちゃん。たったいま、おとうさんからでんわがあってね。これから、オリエンタルホテルのてんぼうだいに行って、その後、レストランでしょくじをしましょうって」
「わーい!やったー!」たつおは、とびあがってよろこびました。
オリエンタルホテルは、50かいだてで、町いちばんの「のっぽビル」です。たつおの家からは、えきからちかてつにのって、30ぷんほど行ったところにあります。ビルの下まで来て見上げると、まるでビルのてっぺんが空までのびているみたいです。
ホテルの広いロビーをよこぎって、エレベーターのまえに行くと、大ぜいの人がならんでいました。たつおとおかあさんがエレベーターが来るのをまっていると、おかあさんの名まえをよぶアナウンスのこえがロビーにひびきわたりました。「あら、なにかしら?たっちゃん、すぐにもどるから、ここでまっててね」そう言いのこして、おかあさんはうけつけに向かいました。
たつおはしばらく一人でまっていましたが、おかあさんはなかなか帰ってきません。そうしているうちに、エレベーターが来てしまいました。たつおは、「おかあさんが来るまで、ここでまっていよう」と思いました。ところが、エレベーターのとびらが開いたとたん、ならんでいたたくさんの人たちにおされて、たつおはあっという間にエレベーターのおくにおしこめられてしまったのです。
●どこかにロボット達が暮らす国があったら、そして、その国に迷い込んでしまったら・・・。ちょっとドキドキしますが、ロボット好きの子にとっては、何ともロマン溢れるお話です。お子さんにとって身近なお話を読み進める中で、さりげなく社会道徳について考えられるのもいいですね。2011年には新装版として再登場しています。
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