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> うみのとしょかん
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タイトル |
うみのとしょかん |
著者 |
葦原 かも(作) 森田 みちよ(絵) |
出版社 |
講談社 |
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ここは、「うみのとしょかん」です。おだやかなうみのそこで、みんなゆらゆらとゆれながら、すきな本を、すきなところでよんでいます。
としょかんでは、「くったり、くわれたり」のあらそいもありません。だれでも、あんしんして本をよむことができるのです。だから、こわいかおのアオザメも、ここではいつもしずかに本をよんでいます。おなかがすいたときには、ほかのさかなをおいまわすので、みんなからおそれられていますが、ここにいるときはまるでちがいます。本が大すきなアオザメは、いつもむちゅうになって本をよんでいるので、イカやエビが体によりかかっていても、ぜんぜん気がつかないほどです。
きょうも、アオザメはねっしんに本をよんでいます。そして、よみおわると、「おう、よんじまったぜ。また、おもしろいのをたのむよ」とこえをかけます。すると、すなの中から、ヒラメがぶわっとあらわれて、「これ、おもしろいですよ」とあたらしい本をわたしました。アオザメは、「ひゃっほう!」とこえをあげて大よろこび。そう、このとしょかんのせわをしているのは、わかいヒラメです。まいにち、たくさんのうみのいきものたちから本のそうだんをうけて、その人にぴったりな本をさがしてあげるのが、ヒラメのしごとなのです。
●のんびりと潮の流れに揺られながら好きな本を読むなんて、素敵な時間の過ごし方ですね。そんな「うみのとしょかん」には、毎日楽しい本を求めて様々な魚たちがやってきます。図書館を管理するヒラメを中心に、海の生き物たちのやりとりが何とも可愛らしいお話です。
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