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2年生の今月の本


ニコニコ・ウイルス 天才少年科学者のひみつ計画 タイトル ニコニコ・ウイルス 天才少年科学者のひみつ計画
著者 くすのき しげのり(作) 佐竹 美保(絵)
出版社 PHP研究所
 

れは、未来のお話です。――今から100年後――
ぜんうちゅうは、うちゅうベーダていこくのイーダ大王によってしはいされていました。生物がいる星という星は、高度な科学(かがく)技術(ぎじゅつ)と、それによって生み出されたへいきの力によってせいふくされたのです。
ところが、ある日、太陽系にまだせいふくしていない星があることがわかりました。
数日後、きょだいうちゅうせんの中の特別(とくべつ)会議室(かいぎしつ)に、ベーダていこくのしょうぐんや科学者たちがあつめられました。「これが、今からせいふくする『地球』という星だ」イーダ大王がそういうと、スクリーンに地球がうつし出されました。「おお、なんとうつくしい星だ」あつまったものたちは、ふかいやみのなかにうかぶ地球のうつくしさに、思わず声をあげました。いつもならひといきにせいふくしてしまうのですが、それでは、うつくしい地球の自然がうしなわれてしまいます。そこで、しょうぐんや科学者たちから、つぎつぎと意見を出されましたが、それはどれも地球をきずつけるものばかりでした。「ええい、どうした。地球をうつくしいまま手に入れる方法はないのか!」いらだったイーダ大王の声にみんながふるえあがるなかで、一人の科学者が立ち上がりました。わずか八才の天才少年科学者「ホープはかせ」です。「イーダ大王様、ぼくがひみつ計画としてつづけてきた新しいウイルスを、ぜひおためしください」

●ホープはかせが開発した「ニコニコ・ウイルス」による「ニコニコ・ウイルス作戦」が実行されることになりました。その名の通り、病気にかかるとみんなやさしい心になるというこのウイルスですが、地球をせいふくするだけでなく、ホープはかせにはかくれた別の目的もあったようで……。

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