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2年生の今月の本


ぼくが空をとぶ日 タイトル ぼくが空をとぶ日
著者 伊東 信
出版社 教育画劇
 

 学校は今日で二学期が終わり、明日から冬休み。たかしは一学期よりも成績が上がり、ご機嫌だ。おじいさんに話すとごほうびに古ぼけたスキーをくれた。昔父さんが子どもの頃使っていたスキーだ。父さんは山の自然を守る営林署で働いていた。しかし、たかしが四歳の時、冬の山のパトロールにでかけて、なだれにまきこまれて死んだのだ。

  次の日の朝、たかしは父さんのスキーをはいてからまつ平という丘に出かけた。子どもたちにはもってこいのスキー場だ。すると、にぎやかな話し声が聞こえてきた。クラスの子たちだ。たかしは急に足が重くなった。こんな古いスキーじゃ、きっとみんなに笑われる。

 たかしは、からまつ平に行くのをやめ、うら山へ向かった。

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