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2年生の今月の本


あんみんガッパのパジャマやさん タイトル あんみんガッパのパジャマやさん
著者 柏葉 幸子(作)そが まい(絵)
出版社 小学館
 

 ふしぎなパジャマやさんが、えびす町ぎんざにあります。あんみんガッパの店、とよばれています。あんみんガッパのパジャマをきてねむると、とてもよくねむれるというのです。あんみんガッパの店は、どこにあるのかわかりません。でも、モヨちゃんは、うんがいいみたい。いいえ、うんがわるいのかもしれません。あんみんガッパの店をみつけてしまいました。「なに、これ?」さっき本やさんへいくときは、こんな店はなかったのに、みどり色のカッパが大きな口をあけた入口があらわれています。こんなにへんな店なのに、まわりの人はだれもふりむきもしません。モヨちゃんは、店の中をのぞいてみたくてたまりませんが、中へ入ったとたん、カッパの口がパクンととじてしまうような気もします。そうしていると、うしろでこんな声がしました。「ピスピス、みてごらんよ。これは、あんみんガッパの店じゃないかね。ここのパジャマをきてねむると、よーくねむれるそうじゃないか」ふりむくと、とんがりぼうしに黒いマントの魔女が、ほうきにのってういています。ピスピスとよばれた黒ねこが、マントのポケットからかおをだしました。「グズグズ、やめなよ。のろいのパジャマだっていううわさもあるよ」魔女は、グズグズという名前のようです。グズグズは、どうしてもこの店のパジャマがほしいのでしょう。ピスピスが心配するのも気にしないで、ほうきを店の中へとむけていきました。モヨちゃんも、ほうきにひきずられるように、店の中へ入っていきました。

●あんみんガッパのパジャマは、体にぴったりのオーダーメイド。魔女のグズグズのあとをこっそりつけてお店に入ってしまったばっかりに、モヨちゃんもあんみんガッパのパジャマを注文することになってしまいます。メジャーで体の寸法を測りながら、あんみんガッパはひひっと、あやしく薄気味悪くわらいます。やはりこれは、のろいのパジャマ!?なのでしょうか。

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