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2年生の今月の本


きらわれものの こがらしぼうや タイトル きらわれものの こがらしぼうや
著者 仁科 幸子(作・絵)
出版社 PHP研究所
 

こがらしのふく季節になりました。北の国から、こがらしぼうやが、大きなうちわをかついでとんできました。こがらしぼうやは、冬がくる前に、かれた葉っぱをえだからおとして、冬をむかえるおてつだいをするのです。
ぴゅるる〜りゅるる〜、ひゅるひゅるるる〜!
冬をむかえる前の森では、冬ごもりにそなえて、どうぶつたちがにぎやかに冬じたくにかけずりまわっています。こがらしぼうやも、いきおいよくうちわでびゅんびゅんっと、かれ葉をとばしました。すると……、「まあ、さむい〜〜! いそいで家に帰りましょう」「まったく、冬ごもりのじゅんびにいそがしいのに…」野ネズミも、アカリスも、ウサギたちも、みんなにげるようにいなくなってしまいました。「あれ?? どうしてだろう?」こがらしぼうやは、どうしてみんないなくなってしまうのかわかりません。それから何日も、一日じゅう森のいろんなところで風をおくりましたが、こがらしぼうやは、すっかり元気をなくしてしまいました。

●木枯らしは“きらわれもの”のつめたい風。森のみんなからそう思われていたことを知って、こがらしぼうやは悲しくなります。木枯らしの仕事は、森が冬を迎えるための大切な仕事だと信じてきたのに。そんなある日、こがらしぼうやは行方不明になった子ネズミの捜索をお願いされるのですが……。

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