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2年生の今月の本


こねこのレイコは一年生 タイトル こねこのレイコは一年生
著者 根岸 貴子(作)西川 おさむ(絵)
出版社 のら書店
 

丘の上町の「丘の上電気」という小さな電気屋に、とても元気のいいこねこがいました。電気屋さんのご主人は、そのこねこを「レイコ」とよび、こねこはご主人を「おとうさん」とよんで、ふたりは大のなかよしでした。レイコとおとうさんは、なにをするのもいっしょ。朝、おとうさんが顔をあらうと、レイコも前足をなめて顔をあらいますし、おとうさんがお店をあけるじゅんびをはじめると、レイコもせんたくきやれいぞうこにからだをこすりつけて、ぴかぴかにみがいてあげました。しごとちゅうはれいぞうこの上からしごとぶりをけんぶつしたり、かたのうえにとびおりたり。いつもそうぞうしいので、おとうさんはおちついてしごとができません。
ある日おとうさんは、レイコがひっくりかえしたどうぐばこをかたづけながら、ためいきをついていいました。「レイコ、おまえももうすぐ学校にいくんだ。こんなことでは一年生になれないぞ」――丘の上町では、ひとの子は丘の上小学校に行きますが、ねこの子はみんな丘のふもとの茶畑小学校に行くときまっているのだそうです。こんど入学するこねこはレイコを入れてぜんぶで五ひき。丘の上小学校の猫田校長先生のおうちのねこのトラキチ先生から、べんきょうをおしえてもらったり、おもしろいおはなしをきくのです。――はじめは「学校なんかいかないよ」とすましていたレイコですが、しまいには「学校、学校、茶畑小学校! おとうさん、はやくいこうよ!」といてもたってもいられなくなるのでした。

●人間の子どもが小学校に行くように、丘の上町のレイコも茶畑小学校の一年生になりました。こねこたちも勉強するなんて、なんだか親近感がわきますね。ねこと人とが明るくなかよくくらすためには…? そんなことを学ぶようですよ。少し長めの本ですが、一つひとつは短いお話なので、楽しんで少しずつ読み進めることができると思いますよ。

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