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2年生の今月の本


ねこの商売 タイトル ねこの商売
著者 林原 玉枝(作)二俣 英五郎(絵)
出版社 福音館書店
 

幸福堂は、おまんじゅうやさんです。朝早く、げんかん先をそうじしていた幸福堂のご主人は、店の前の電しん柱を見て、首をかしげました。おかしなはり紙が、はられているのです。
  ねこのて おかしします
  れいぎただしいねこ そろってます
  つめもみじかくきってます
  油をなめるなど つまみぐいは いっさいしません
  商売(しょうばい)繁盛(はんじょう)のお役にたちます
  かんぶつや にくや さかなや などは 大かんげい
                 まねきねこ派遣(はけん)協会(きょうかい)
「へええ」幸福堂のご主人は おくさんにも はり紙をよませ、ふたりは、はり紙の前にたって、ううん、とうなりました。“商売繁盛のお役にたちます”というところが、ふたりとも、気に入ったのです。はじめに いったように、幸福堂はおまんじゅうやさんです。きせつごとの おまんじゅうは、どれも、おいしくて、きれいで、まるで食べるげいじゅつ品のようです。でも、このごろ、さっぱり売れゆきがよくないのです。数年前、商店がいから遠いところに、新しい道路ができてからというもの、幸福堂のあたりは、めっきり人通りが少なくなり、なにか、お客をよぶ、いい方ほうは ないものかと、ずっと考えていたところです。「まねきねこか。どうじゃろ。ひとつ、たのんでみようかの」ご主人は、さっそくまねきねこ派遣協会というところに、電話をかけました。

●ねこの手をかす商売とは、どんなものなのでしょう。お客さんがへってこまっていたおまんじゅう屋の幸福堂のご主人のもとに、電話をうけてやってきたのは、かわいらしくてれいぎ正しい三毛ねこ。おそうじでも、るすばんでも、はえとりでも、何でもできるといいますが、とっても得意なことがあるようです。“商売繁盛のお役にたちます”とは、どんな仕事ぶりを発揮してくれるのでしょうね。

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