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2年生の今月の本


てんこうせいはワニだった! タイトル てんこうせいはワニだった!
著者 おの りえん(作・絵) 
出版社 こぐま社
 

 ぼくは、オースケ。一年二組。きょう、一人、なかまがふえた。てんこうせいが やってきたんだ。たんにんの アラハタ先生が、朝の会で、ろうかにいる てんこうせいを教室によんだ。「しょうかいします。てんこうせいの……、ワニくんです。ワニ目(もく)アリゲーター科の『ワニくん』。みんな、なかよくしてください」ぶったまげーたー、アリゲーター! てんこうせいが ワニだった!! 
ワニくんは あいさつのかわりに、大きな口を パカッとあけて、しっぽを、ばったん ばったん ふったよ。しゃべれないんだ、ワニだから……。アラハタ先生は、あわてて、ワニくんのかわりに、ぺこりと頭をさげていった。「こんにちは、みなさん。どうぞよろしく。」「はい、ワニくん、どうぞよろしく!」ぼくたちが そういうと、ワニくんは、うれしそうに にぃぃって わらった。
先生は、ほっと いきを はいて、うんうんと うなずいた。そして、いつもの ちょうしに もどっていったんだ。「よし、それじゃあ、じゅぎょうを はじめよう。えっと、ワニくんの せきは、あそこ。きみは 大きいから、一番うしろの せきだよ」ゲッ! それって ぼくの となりじゃない!

●新しくクラスのなかまになったのは、なんとワニ! イスにすわれないし、字も読めないし、鉛筆をにぎることもできません。授業を始めようといっても、そう かんたんにいかないことばかり。だって、ワニくんはワニだから……。みんなと同じようにするなんて難しいのでは!? というようなことも、まわりの気転や大胆な方法で解決していく姿がユーモラスに描かれています。

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