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2年生の今月の本


にんじんぎらいのうさこさん タイトル にんじんぎらいのうさこさん
著者 垣内 磯子(作)松成 真理子(絵)
出版社 フレ-ベル館
 

森のずっとおくに、くまのはいしゃさんがありました。クマノ先生は、とても こわいとひょうばんでした。ほんとうは やさしいくまなのに、大きなからだで のっしのっしと ちかづいてきて、大きな手をばりばり口の中につっこまれると、みんな ふるえあがってしまうのでした。
だあれも かんじゃが こなくなったので、クマノ先生はこまりました。はいしゃの しごとがすきなので、ちりょうを したくてたまりませんし、かんじゃと おしゃべりしたり わらったりするのも、たのしくて だいすきなのでした。
ある日、することがなくて ぶらぶら さんぽをしていると、みんなが わらいながら、おもしろそうにはやしたてているのが、きこえてきました。

  にんじんぎらいの うさこさん  きゅうしょくの じかんがだいきらい
  チョコレートなら だいすきで  チョコレートばかりたべたので
  とうとう むしばに なりました  いたくていたくて  ないたって

クマノ先生は、おどりあがりました。「チョコレートをたべすぎたって! むしばになったって! それは わたしが なおしてあげなければ いかん!」先生は、もう ほとんど はしるようにして、うさこさんを さがしにでかけました。

●その日からクマノ先生は、何とかうさこさんの歯のちりょうをしたいものだと、ねてもさめても、考えるのはそのことばかり。うさこさんをつかまえるいい方法はないものかといろいろと試します。一方のうさこさんはといえば、チョコレートの食べ過ぎでとうとう虫歯が本当にひどくなってしまいます。「歯医者に行くのはこわい!」といっても、ずっと虫歯をほうっておくことはできませんよね。ちりょうをしたいクマノ先生と嫌がるうさこさん、これからどうなるのか、見守りながら読んでみてください。

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