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2年生の今月の本


けやきひろばの なかまたち タイトル けやきひろばの なかまたち
著者 矢部 美智代(作) 岡本 美子(絵)
出版社 国土社
 

 おいらは、のらねこ。公園で、なかまの のらねこたちと くらしている。名まえは「デカブチ」。のらねこなかまには、クロクロ、シロッチ、ミケ、コブチがいる。みんな、からだの色やもようを見て、子どもたちが きめた名まえだ。おいらたちは、公園のいろんなところに、それぞれ気に入ったねぐらがあるけれど、ときどき、ひろばのまん中にある けやきの木の下にあつまって、夜の集会をする。さあ、今夜も、そろそろ あつまるか。
 あるいていくと、「デカブチ、デカブチッ たいへんだよ。しってる?」クロクロが あわてて すっとんできた。クロクロは、まだ みんなが しらないニュースを、どこかで きいてくるのが とくいだ。クロクロは みんなに くわしく せつめいした。もうすぐ、公園のとなりの みどり団地をこわして、マンションけんせつが はじまるのだそうだ。こわしたり、つくったりで、工事の音がうるさくなるし、車がふえるから、みちも あぶなくなるだろう。シロッチとミケはかおを見あわせて、ためいきをついている。そのとき、おいらは、だいじなことを おもいついた。「コタロウと、リンは どうなるんだ?」「あっ、ほんと。あの子たち、いなくなっちゃうの?」コタロウとリンは みどり団地にすんでいる かいねこで、夜になると こっそり ぬけだして、おいらたちの集会に かおを だすこともある。「けやきひろば とくべつ会員」、っていうところだ。そういえば、しばらく二ひきを見ていない。すると、ちょうど、みどり団地のほうから、コタロウとリンが、そろってやってきた。

●デカブチたち公園にすむのらねこたちは、ときどき けやきひろばに集まって夜の集会をしています。さて、みどり団地が取り壊されることになり、かいねこのコタロウとリンは なかまにお別れを言いにやってきます。しかし、その数日後のこと、コタロウが公園にあらわれました。コタロウはじゅんくんと引っ越していったはずなのに、一体どうしたのでしょう。

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