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2年生の今月の本


クリーニングやさんの ふしぎなカレンダー タイトル クリーニングやさんの ふしぎなカレンダー
著者 伊藤 充子(作) 関口 シュン(絵)
出版社 偕成社
 

 並み木通りのはじっこに、クリーニング店がありました。名まえは〈並み木クリーニング店〉。毎日、おじさんがひとり、もくもくと仕事をして暮らしていました。
ある年のはじめのことでした。店のまえに、なにか、よごれた布のようなものがおちていました。おじさんはそれをひろってきて、店の洗濯機でていねいにあらって、アイロンをかけてみました。その年、いちばんはじめの洗濯です。「これは、ことしのカレンダーじゃないか」布には、十二か月のカレンダーがあり、そのうちの八か月には、絵があわくうかびあがるようにかかれていました。おじさんは、おとした人が見るかもしれないと思い、そのカレンダーを店のなかでいちばん目立つところにかけておくことにしました。
 二月、ある日の午後のこと、おじさんがアイロンがけをしていると、ひつじが一ぴき店にやってきました。もくんもくんの毛があたたかそうです。「あのう、見学させてもらってもいいですか。」元気よくいったひつじの手にはノートとえんぴつがにぎられていました。「はあ?」おじさんがふしぎな顔をすると、ひつじはノートを広げて話しはじめました。

●並み木通りのクリーニング店には、ふしぎなお客さんがやってきます。春の精のふわりとしたもも色のワンピースに、緑色の大きなカーテン、明日の雨雲だったり…新しい季節を迎えるごとにその注文もさまざま。さて次はどんなお客さんがやってくるのでしょうか?

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