だいくんと、いもうとの まなちゃんは、ふくびきけんを もって、しょうてんがいに やってきました。おばあちゃんは いつも かいものがえりは、なかよしの わがしやの おばあさんと おしゃべりをします。そこで、「ねえ、ふたりで ふくびき ひいてきたら？」と ふくびきけんを ２まい もらったのです。
「じてんしゃ、あたらないかなー。かっこいいやつ」「まなは ねえ、うさぎの ぬいぐるみと、フルーツパーラーの チケット！」「じゃあさ、おれの じてんしゃで フルーツパフェ、たべに いこうぜ～い」ふたりは もう すっかり あたった きぶんで もりあがっていて、ふくびきじょを とおりすぎてしまいました。そのまま あるいていくと、しょうてんがいの おおどおりから、ちょっと よこに はいった ほそいろじに、ひとが たくさん あつまっていました。ガラガラガラガラー、ふくびきを ひくときの はこを まわす おとも きこえます。かんばんには たしかに〈ふくびきじょ〉とかいてありました。「ねえねえ、おにいちゃん。はやく ならばないと、フルーツパーラーのチケット、とられちゃうよ～」まなちゃんが だいくんの てを ぐいぐい ひっぱって、ふたりは れつの うしろに ならびました。
「さて、おつぎは おにいちゃんと おじょうちゃんだ」とうとう じゅんばんが くると、だいくんと まなちゃんは、いっしょに ふくびきばこの とってを ぎゅっと にぎりました。そして、はこに かいてある やじるしの ほうこうに、ゆっくりまわしました。
（あたりますように！）
（あたりますように！）
こころの なかで つよく ねがいながら。