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2年生の今月の本


ふしぎ町のふしぎレストラン 3つのメニューのひみつ タイトル ふしぎ町のふしぎレストラン 3つのメニューのひみつ
著者 三田村 信行(作) あさくら まや(絵)
出版社 あかね書房
 

 ふしぎ町のふしぎ通りを、ひとりの旅人が とぼとぼと あるいていました。もう まよなかちかくで、通りにならんでいる店は どこもしまっています。旅人が 足をひきずるように あるきつづけると、通りの ずっと先のほうで、ぽつりときいろい明かりが ともっていました。
 きいろい明かりは、〈ふしぎ亭〉とかかれた 小さなレストランの明かりでした。「やれやれ、たすかった」旅人は、ほっとして、中に入りました。すると…「いらっしゃいませ」「いらっしゃいませ」おくのキッチンから、ふたりのひとが とびだしてきました。「こ、これは……!」旅人は、おどろいて、ずずずずっと あとずさりしました。ひとりはシェフのかっこうをしたらいおん、もうひとりは、白いエプロンをかけて あかちゃんをおんぶした ひつじだったのです。
 気もちをおちつけて、旅人がテーブルにつくと、メニューがさしだされました。メニューは白・青・赤の三さつあり、白の表紙には〈これが食べたい! メニュー〉、青のメニューには〈思い出メニュー〉、赤のメニューには〈おなやみ解決メニュー〉とかいてありました。
 「どのお料理をめしあがりますか」ひつじママがききました。「そうだなあ」旅人はしばらく考えてから、白いメニューを手にとりました。〈これが食べたい! メニュー〉です。ところが、メニューをひらいても、まっ白なページがひろがっているだけで、料理の名前も なにもかいてありませんでした。

●旅人がふらりとおとずれたレストラン〈ふしぎ亭〉。その名のとおりメニューも一風変わっています。さて、旅人が手にとった白いメニューには、何も料理が書かれていませんでした。旅人はなにを注文し、らいおんシェフはどんなものを作ってくれるのでしょう。それから、真夜中にお店をひらいているなんて、どうしてなのか、とっても気になりますよね。そのひみつも語られますよ。

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