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> まいごのしにがみ
タイトル | まいごのしにがみ | |
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著者 | いとう みく(作)田中 映理(絵) | |
出版社 | 理論社 | |
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「もし、あの、もし」ちっちゃな声に かおを あげると、くろい ふくに メガネを かけた、やせっぽちの おじさんがいた。「わっ」びっくりして、しりもちを つくと、おじさんは ぺこぺこ あたまを さげながら、ハンカチで おでこを ふいた。「おそれいりますが、道を おたずねしたいのですが」 ●公園で道をたずねてきたおじさんは、自分のことを「死神」だと名のります。といっても、気が弱くて情にもろい、やさしい心の持ち主なので、死神としての営業成績もイマイチなんだそう。道に迷ってしまうほどですからね。「みんなより すごいことなんて ない」と自信がもてない“ぼく”は、そんな“しにがみ”に親近感を抱きます。手助けしてあげようかなという気もちが沸き起こりつつ、それはだれかのもとに“しにがみ”を連れて行ってしまうことでもあると気づいて……。 |