トップページ > 読書案内 >
2年生の今月の本 > 2年生におすすめの本
> あらいぐまのせんたくもの
タイトル | あらいぐまのせんたくもの | |
---|---|---|
著者 | 大久保 雨咲(作) 相野谷 由起(絵) | |
出版社 | 童心社 | |
|
||
そとは、あきの夕ぐれどき。おばあさんが、小さなコインランドリーのかんばんを、じっと みています。「すみませーん。だれかぁ」おばあさんは、大きなこえで いうと、くすくすと わらいました。じつは、いえの せんたくきが こわれてしまったので、おばあさんは、きょう、うまれて はじめてコインランドリーを つかうのです。「だれもいないのは、わかってる。よんでみただけ。いってみただけ」 ●あらいぐまは、ハンカチにしみついた『かなシミ』を見るたびに、その出来事を思い出してなみだが止まらなくなるといいます。人間のマシン(せんたくき)で洗えば、『かなシミ』はきれいになるのでしょうか。せんたくものを待っている間、「おばあさん、あのね……」とあらいぐまはどんな悲しいことがあったのか、小さな声で話しはじめました。 |