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タイトル | トゲトゲトカゲをつかまえろ! | |
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著者 | 赤羽 じゅんこ(作) 筒井 海砂(絵) | |
出版社 | 国土社 | |
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公園のベンチにすわると、ぼくは、ふうっと息をはいた。となりの席の陽(ひ)菜(な)のようすがさいきんいつもとちがう。今日は『メガネザル』といっただけで大泣きして、そのせいでぼくがおこられた。陽菜はそのくらいで泣くような子じゃないのに。ゆううつな気もちでいたそのとき、声をかけられた。「よう、ぼうず、うかない顔をしてるな」ぼくのすわってるベンチのよこに、しらないおじさんが立っている。真っ黒なきものにわらじ、昔の人みたい。知らない人と話してはいけないと、学校でよくいわれている。ぼくがこたえないでいると、そのジジは、前をむいてかってに話しだした。 ●目に見えない『幻(げん)獣(じゅう)』トゲトゲトカゲ。なりゆきでつかまえるのを引き受けてしまった翌日、虎(こ)太郎(たろう)は、たしかに教室でトゲトゲトカゲを見つけました。けれども、そのすばしこいこと。トゲトゲトカゲの好物は“子どもの元気”。自分がみんなの前で元気いっぱいの姿を見せれば、トゲトゲトカゲがよってきて、つかまえられるかもしれない! でも、それは恥ずかしがり屋の虎太郎には、とっても勇気のいることでした。 |