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2年生の今月の本


パパのはなよめさん タイトル パパのはなよめさん
著者 麻生 かづこ(作)垂石 眞子(絵) 
出版社 ポプラ社
 

 パパが はなむこさんに なった。はなよめさんは、まっしろなウエディングドレスで、おひめさまみたいだけど、めのまわりが みどりで まつげ ばさばさの みどりおばけ。……なんで? おおきくなったら、わたしが パパと けっこんするはずだったのに。「きょうから りみちゃんの ママだよ。よろしくね」みどりおばけが わたしの あたまを なでて、おはなのように わらった。だけど、わたしは ぷいっと かおを そむけた。なかよくなんて できないよ。なんか むしゃくしゃするんだもん。
 わたしの おかあさんは、わたしがうまれて すぐに しんじゃった。だから、うちは ずーっと パパと ふたりかぞくだったんだよ。わたしは、おおきくて、やさしくて、かっこいいパパが だいすき。パパも りみのことが だいすきって いってたのに、パパは わたしより、みどりおばけのほうが、すきに なっちゃったのかな?

●結婚式の後、“みどりおばけ”がひっこしてきて3人の生活が始まりました。まつげがバサバサで、見た目ははではでなのに、“みどりおばけ”はてきぱきとよく動いて、あっという間に部屋中をきれいにして、くやしいくらいおいしいごはんまで作ってしまいます。新しいママだって認めたくない、でも、どうしてか気になる、そんな複雑な心の動きが描かれています。

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